マツ・松(クロマツ・アカマツ)
日本における松(マツ)の代表は、アカマツとクロマツです。
その他には、五葉松(ゴヨウマツ)などもあります。クロマツは、雄松・オマツ・オトコマツ、アカマツは雌松・メマツと呼ばれています。
クロマツは、海岸沿いに生えていることが多く津波や高波の防止、防砂などの役割を果たす防潮林として植えられています。
幹の色は少し黒っぽく、葉がアカマツに比べて若干硬くて触るとチクチクします。
アカマツは、山間部など内陸に植わっていることが多く松茸の生える木としても有名ですね。
幹の色は、クロマツに比べて上部は赤くなっています。葉は、見た目はクロマツとよく似ていますが少し柔らかいのが特徴です。
クロマツ、アカマツも場所を選ばず生えていることもあるので生えている場所だけで判断しない方がよさそうです。おなじみのマツボックリは、クロマツが6~8cmくらいアカマツが4~5cmくらいで少しクロマツが大きめです。
マツヤニは、様々な場面で滑り止めとして昔からよく使われます。
野球のロジンバッグ、ハンドボールでの手の滑り止め、バレエのトウシューズ、ボクシングのリングシューズなど。また、ヴァイオリンやチェロの弓にも使用します。
関西以西では、住宅の構造材に松がよく使われてきました。
しかし、現在ではマツクイムシの被害によって関西や中国地方においては壊滅状態に近いです。
赤松(アカマツ)
- 学名:Pinus densiflora
- 別名:メマツ、オンナマツ、雌松(メマス)
- 分類:マツ科マツ属
- 原産・分布:本州、四国、九州
- 用途:住宅部材(構造、造作、床材)、庭木
アカマツ林
アカマツの立木
アカマツの丸太
アカマツの木肌
黒松(クロマツ)
- 学名:Pinus thunbergii
- 別名:オトコマツ、雄松(オマツ)
- 分類:マツ科マツ属
- 原産・分布:本州、四国、九州
- 用途:住宅部材(構造、造作、床材)、庭木、滑り止め
クロマツ林
クロマツの立木
クロマツの葉
クロマツの原木
クロマツの丸太
クロマツの木肌